きのこ栽培の達人に会いにいきました!

栽培施設の見学


しいたけコース、リーダーの山下です!

豊田市の足助地区へ行ってきました!
きのこ栽培60年になる達人の天野敬一さんは御年85歳で色んな経験をされてきた方です。


ご親切に出生から今までの人生を振り返ってお手紙を書いてくださるほど心温かいお人でした
まず、最初にご自宅の側に建てられた栽培施設にご案内していただきました。
屋根や壁を竹や鉄骨で支え、その上に透明、白のビニールをかけていらっしゃったり
自然に山から流れる水を利用して原木が入る水場を工夫されていました。
この栽培には温度と湿度、明るさが主に重要だそうです。

だいたい50ルクスの明かりで、風通しも良く、湿度も安定していることなどが良いそうです。
木の伐採には、11月から12月の葉が黄色になった頃が良いそうです。
「葉枯らし」で1ヶ月ほど切ったまま山に放置しておくそうです。
なぜかというと、木の皮が剥がれやすいので、しっかり外面と内面をくっつけておくためだそうです。
それから3月頃に「菌打ち」です。
菌には種類があり、「オガクズ菌」「コマ菌」「成型菌」のうちどれを使うか決めます。



しいたけにつく、黒いポツポツしたものは何?


私個人、原木椎茸を譲り受けて実際どのように生えるか観察しておりますが、その際に疑問に思ったことや困ったことを相談しました。
最近気になってしょうがなかった黒いポツポツした集団は一体何なんだろうかと。
それは、「クロコブタケ」という椎茸ほだ木に多い害菌だと判明しました。
他にも害菌、雑菌については図書館の本で調べていたので約150種類となっておりましたが、実際にはもっと多いらしいので思わずエーーッと叫んでしまいました笑
このクロコブタケの発生原因は、多湿の伏せ込み地で新芽の出る前に伐採したほだ木に多くなるそうです。
ああ、確かにうちの土地は湿気が多いかも!と改めて納得し、思いました。
とにかく風通しを良くすることで改善されるそうです。予防できるならしたいし、やることはあるのかな?と質問してみましたが特に余分なことはしなくていいそうなので見守りたいと思います。



しいたけのあれこれをたくさん学びました!


きのこって湿ったところにたくさん生えてそうなイメージだけど‥本当は少し違うみたいです
きのこは人間と同じく熱中症になるらしく、35℃以上になると菌が死んでしまうそうです。
だから風通しのいい場所で適度な水分を与え、夏は涼しく冬はなるべく温かくしてあげることが大切みたいです。
天野さんが足助の土地で主に使われている原木は、ナラ、クヌギ、シデなどです。
よく椎茸が出るのはシデだそうです。
立派な木より、バカ木?というのがオススメだそうで10℃以上の温度差があると沢山生えるそうです。
なぜかというと、椎茸は変化が好きでショックを与えることによってそれができるそうです。
なので、場所を変えたり木に振動を与えるのがいいみたいです。
今回の原木椎茸栽培は、来年の11月の猪鍋会に間に合わせるためにはちょっと年数がかかるので(2年はかかります)
天野さんのところで学んで、各々自宅で育てたり個人で伐採体験、菌うち体験をして
最終的には人数分の椎茸を天野さんのところでお願いする予定です